今はただ恐ろしいだけの台風も、【 子どものころはワクワクしたものだった 】

  05, 2018 05:00
昨日の台風21号は、わが大阪にも惨たらしい爪痕を刻んで去った。
わたしが住む山間の町にも、恐ろしいくらいの暴風が吹き荒れた。

みなさまのところは、大丈夫でしたでしょうか。

台風は、ものすごい音を立てて、家を叩きつける。
巨大台風がもたらした暴風は、
まだ若いヒバと、園芸種のトネリコを幹の中ほどで折っていた。

ともあれ、これくらいの被害で済んでよかったと、ホッと胸を撫でおろした。


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子どものころも、何度か大きな台風が大阪を直撃したことがある。

わたしが生まれて間もないころ『 第二室戸台風 』がやってきた。
堤防が決壊し川は氾濫し、多くの尊い人命、家屋も失った。

今回の21号はそれに匹敵するという。



巨大台風と言えば、懐かしい思い出が一つ、はっきりと記憶に残っている。



わたしのふるさとは海に近く、どうしても風の影響をうけやすい。

隣町などは、どこまでも延々と柔らかな砂地が続く、美しい海だった。

砂浜には昼顔が咲き、小さなころはそこで逆立ちの練習をして遊んでいた。
失敗しても柔らかな砂と昼顔が優しく包んでくれる。

遊び疲れて砂浜に寝ころび雲を眺める。
おーい雲よ!どこまで行くんだ~~。

そんな平和な半農・半漁ののどかな町を、小さなころは大型台風が何度もやってきた。

身がすくむような風のうなり声を聞きながら、居間で両親の相談している声が聞こえてくる。

「この箪笥が揺れたら、避難する」

父が母に言っている。

その箪笥とは、我が家の主のような箪笥。
幅、一軒(約180cm)で、わたしの祖母のまた祖母、
ずっと昔の人が嫁いできたときに持参した、一軒箪笥といわれた箪笥なのだ。

どっしりと、何事にも動じない大型の箪笥。

そのことを聞いて、ことの重大さが子どものわたしにも理解できた。

仏間の一軒箪笥が、今にも私に向かって倒れてきそうにガタガタと揺れる音がしている。



父の真剣な顔が、わたしを不安にさせ、怖くて堪らなかった。

ほどなくして、母を先頭に、姉、次妹、四女、私、祖母、しんがりを父が務め、高台の小学校に避難した。

みんなが、一つの縄でにつながっていても、横なぶりの強い風で体が吹き飛ばされそうになる。
暴風はあまりに凄まじいと息ができない感覚を伴う。


避難先の小学校の体育館でおにぎりをもらい、蝋燭の明かりの下、家族が車座で座る。
姉は父の膝に、四女は母が抱いている。

そんなシーンは、子どもの私には冒険のようで本当に楽しかった。


子どもは、怖ささえ、冒険に変える心をもっている。

今は、風がゴォーゴォーと唸り声をあげるたび、塀が倒壊しないか木々がやられないか。
いろいろな心配と、命の危険を感じ、あの子どものころのような、心はもうでてこない。

年を重ね大人になることで、あのワクワクする心を、どこかに置き忘れてしまうのだろう。










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