ひとつの、勘違い失恋話があって、わたしは夫と出会った

  29, 2018 05:00
若いころ、同じ会社に勤めていた人と 『付き合っていた』 ことがある。

わたしが25歳のころで、相手は32歳だった。
身長182センチの大きな人で、TOKIOの山口君に似た、彫の深い顔立ちは、業界の女性陣の間ではよく知られていた。

その人とは、仕事の流れのまま、何度か食事をする仲だった。

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ある日、居酒屋で待ち合わせをして、もう何度目かの、一緒にお酒を呑んだ。
(でも、これってやっぱりデートと違うのだろうか・・・・・とわたしは、今も思っている)


「実は、俺、結婚しよう思てんねん」

「いよいよか」、ついにその時がきたのか。

ドキドキとする心を抑え、次の言葉を待つわたし。


「それで、友達のよしみでいっぺん彼女とおうて (会って) くれへんかな?」

「じぶんに会いたいっていうてんねん」

ちなみに、おうては会って、じぶんとは、相手、つまりわたしのこと。


えっ?
なんで?

彼女って誰?
会ってくれってどういうこと?

頭が真っ白になり、何も考えが浮かばない。

その次に、多分、嫉妬だろう、猛烈に腹が立ってきた。
けれど、翌日の仕事のことを考えて(同じ部署だったから、気まずくなるのを避けた)、
ぐっと堪え、その彼女と会ってもいいよ、とやけくそ気味に言った。



某日、例の居酒屋で、三人で会うことになる。
困らせたくて、わたしは、わざと遅刻して現場に出向いた。


その居酒屋は暖簾をくぐると、奥がすべて見渡せる。
だから、先に来ていた二人を、向こうに気取られずに見ることができた。




カウンターに並ぶ二人からでてくる空気感は、わたしと対するときとはまったく違った。

座る二人の、距離が近い。
ほとんど体をくっつけるようにして、顔を見交わすように座っている。
何も用もないのに、手を触れたり(彼の方から)、必要以上のスキンシップが多い。



そういえば、わたしとのときはかなり距離があったなと、思いあたる。
手を触れたりどころか、よく考えたら適度な距離を保っていた。

わたしとは職場の同僚、そして、自分の彼女を紹介したいと思う友人。
それ以上は何もない、なかったのだ。
付き合っていると思っていたわたしは、おめでたいのナニモノでもなかったということか。


彼女は可愛く、大人しい女性だと、遠目でも分かる。
生意気で、向こう気の強いわたしとは、似ても似つかない、嫋やかな人のように思われた。

これまでのわたしとのことは、男女の付き合いとか、デートではなく、単に仕事の延長だったのだ。


相手は何も知らないけれど、初めてのわたしの失恋でもあった。
いいや、失恋でもないか、そもそも、付き合ってもいないのだから。


ところが、ここからが人生の妙と言うのか。

泡のように終わりを遂げたその相手と、顔を合わせるのはやはり辛い。
わたしの勘違い恋愛だったけれど、異動願いを出すことにした。

新しい配属先の仕事で、わたしは市が主催する、あるパーティの取材をすることになる。

そこで、パーティの世話役を担当していた夫と、出逢うことになったのだ。
夫とは、本当に付き合いが始まり、結婚に至った。

結婚をすれど、家庭的ではなく、妻として、あまり出来がよくないわたしを、
勘違い恋愛していた彼なら、きっと気に入らなかっただろうと思う。

亡くなったさくらももこさんの大ファンで、
アニメのちびまる子ちゃんが始まると、ご飯を作り忘れたり。
( さくらももこ様、あまりに突然の訃報に、わたしはショックを隠せません。)

接待で午前様になったり、突然の出張で、2日も家を空けたり。



勘違い恋愛の彼は、家庭的な奥さんタイプを求めていた。
こんな妻のわたしと、あの彼女とを比べたらと、今なら想像できる。

日々わたしは、不出来な妻と責められて、ひょっとすると離婚になったかもしれない。

とすると、彼女を選んだ彼には先見の明があったということなのだ。
負け惜しみではなく、すべて済んだこと、「たらねば」の話。



あの夜、結局、二人に会わないまま、わたしは店を出た。
店を出たわたしは、その夜、通りを歩きながら、子どものように声を上げて泣いた。


銀杏の葉が、泣き続けるわたしの顔に触れた、くすぐったくてわたしは、大声で笑った。
そして、この出来事を心から追いやり、幸せな今がある。


人生は、なるようになっていくものなのだろう。







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