どうしても売りたくなかった、夫がくれたモスグリーン色のバッグ

  01, 2018 05:00
娘の知り合いが、使わなくなったバッグをフリーマーケットで売ってくれた。
先日、「 遅くなってごめんね 」と言いながら、フリーマーケット出店の諸経費を差し引いた代金を届けてくれた。

なんだか、それを聞いてわたしは、申し訳なさでいっぱいになってしまった。


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仕事を辞めてからは、アクセサリーも衣装も、靴もバッグも、ほとんど要らなくなってきた。
在宅で仕事をしても、それは外でやるのとは、緊張感が違う。

外出といえば、スーパーに郵便局に銀行、そして月に何度かの文化会館や図書館でのサークル活動しかない。

サークル活動などに持って行くのは、資料がたくさん入る、トート型のバッグがいい。
メイクをバッチリ、服装もバッグも、これっと決めて、よしっ!
と気構えを持って出かける日々は、滅多にないに等しくなっていく。



けれど、スマートフォンなどで売り買いするサイトで、
売った商品を郵送したりお金の問題で揉めるのも嫌だし、けっきょく面倒と不安で手をだせないまま。

月日が過ぎていく中で、娘にアクセサリーなどを遺したいというと、
いや、古いからいいわ、と言う。

そして、フリーマーケットに出店したらと、言われたのだ。
お母さんは何をしでかすか分からないから、知り合いに頼んでみると、どちらが保護者やら。



確かにね、ダイヤモンドや真珠、エメラルドなどの宝石はともかく、
18金のアクセサリーは、資産価値もないだろうし。

娘の仕事上、アクセサリーを着ける機会は、結婚式くらいしかないだろうし。


フリーマーケットは6月最終の水曜日に開かれると聞いて、まとめてある不用品を手慣れた方に委託した。

出店する品物を託し、帰宅した。

心がざわざわして、落ち着かない。

自分へのご褒美と称して、買い漁るようにした結果が、今のモノに溢れた状態。
それでも、買った当初は、一つのバッグに、一本のネックレスにも、わたしの夢や希望がつまっていた。

若いころ、20代の若者だった自分が、バッグの先から見えてきて、胸がつまる。
不用になったアクセサリー、バッグ、衣類などを処分するのは、やっぱりわたしにはためらいがある



数年前から少しずつ処分してきたものの、バッグを手に取り、過ぎ去った日々の想いが交差する。
自分へのご褒美として買ったものに加え、誕生日にもらったものなど。


矢も楯もたまらず、せっかく委託したものを、一旦、引き取ってしまった。

夫に初めてもらった、このバッグ。
型崩れしていて、色も褪せているけれど。

greenbag.jpg

これを元の整理ケースに収納し、また改めて、フリーマーケット出店のお願いをし直した。

古めいてはいるけれど、わたしが色の中では一番、どんな色よりも好きなモスグリーン色のバッグ。
これだけは、やっぱり手元に置いておくと決めた途端、心がすっきりした。


バッグを取り出して眺めていると、若いころの夫の顔が、目の前にうかんできた。

めっきり老けて白髪頭の夫も、このバッグを渡してくれた時は、
ふさふさと、坂口安吾のような前髪で。
わたしは、夫のやわらかなその前髪が、額にかかるのを見るのが好きだった。



最後まで迷い、品物を売ると決めたのに引き取ったり、
いろいろなご迷惑をおかけした、わたしの出店だった。

フリーマーケット出店したのは、バッグ数点のみ。
人生ど真ん中で、ガンバッテきた、自分を切り売りするようで、辛かった。

それが、〆て、18.500円の対価に変わりました。






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