隠れた名作 【 メニム一家の物語 】 をおすすめします

  27, 2018 07:00
持ち主の死後、布で作られた等身大の人形の一家が、屋敷にとりのこされた。
彼らは、この世のモノではない、不思議な力により、命をもってしまった。

人間社会で暮らす生活費を得るために人間の服を着、周囲の目を欺くために、うまくカムフラージュしながら、息をひそめて暮らしている。

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彼らは、メニム一家という。
人形を主人公にした物語はたくさん、それこそ数えきれないほどある。

多くの人形物語のように、ほのぼのメルヘンではない、「 メニム一家の物語 」シリーズ。
シリーズ第一話から第五話が刊行されている。

今回、メニム一家の物語をブログに書こうと思いったったのは、
こんなにもすばらしい物語なのに、読んだことがない、知らない、という方が多かったからです。

ぜひ、大人のみなさんにも知っていただきたい、できたら読んでほしいなと思っています。



どんな理由で、彼らが人間と同じような魂を持つに至ったのか。
彼らは自分たちが永遠の命を与えられたと知っていて、暮らしていく。


持ち主であり、彼らの創造主のケイトは、メニム一家に、自分の人生を、歴史を、家族の理想を、彼らに見立てたのかもしれません。

メニム一家は、祖父母を中心に、両親、6人の子どもたちで構成されています。
頑固一徹のおじいちゃん、頭脳明晰なおばあちゃん、愛の人のおかあさん、寡黙なおとうさん。
そして、思春期から赤ん坊までの子どもたち。

彼らは、ケイト亡きあと、ブロックルハースト・グローブ屋敷で、暮らしています。
四十年もの間、隣近所や公的機関の目を欺き( この言葉は、きっと適切ではないのでしょうが )、
頭脳明晰なチューリップおばあちゃんの才覚もあり、人間社会に溶け込んでいました。

ところが、困った問題が起きてしまいます。
亡くなったメニム一家の創造主、ケイトの遺産相続人が現れて、メニム一家に会いたいと言うのです。

もちろん、間近で人間に会ってしまうと、メニム一家が人形だということがばれてしまいます。

窮地に陥ったメニム一家。

さて、メニム一家はどうするのでしょう。
そこから、第二巻【 荒野のコーマス屋敷 】へと続くのです。



思春期の子どもたちの悩みや、長男である、一人だけ青色一色の布で作られた、青のメニムと呼ばれるスーピー。
彼の孤独な魂、命をもってしまった人形の苦悩、概念、哲学者のようなその思考が、事細かに描かれています。

哀しい現実、自分たちはどうしても、人間にはなれない。

それでも、人形である現実から目をそむけることなく、『 人間のふりごっこ 』をしながら、おかあさんを中心に愛で寄り添う。

少しもむつかしい内容ではありません。
誰でも感じもっている、生きることの問いかけを、ふと思い出させてくれるのです。


日々の中で、本でも読みたいなと思われたとき。
このメニム一家の物語を、お薦めいたします!






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シルヴィア=ウォー著 「メニム一家の物語」シリーズ
1巻 『ブロックルハースト・グローブの謎の屋敷』 
2巻 『荒野のコーマス屋敷』
3巻 『屋敷の中のとらわれびと』
4巻 『北岸通りの骨董屋』
5巻 『丘の上の牧師館』

以上、五冊が刊行されています。



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