モノがない時代を、羨ましいと思う私の心

  11, 2018 07:00
映画「3丁目の夕日」をDVDで観た。
当時の人々に利便性をもたらた三種の神器、”テレビ・冷蔵庫・洗濯機“が暮らしに登場したころだった。
その近代科学の夜明け前が、スクリーンいっぱいに繰り広げられていた。

鈴木モータースという小さな町工場の一家を柱に、彼らを取り巻く悲喜こもごもの人間模様を昭和の世相と絡めていた。
映画のキャッチフレーズは、「パソコンも携帯もなかった、けれど人々は充実していた」と、紹介されていた。

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鈴木モータースに、ある日テレビがやってきた。
テレビジョンの前に正座し居並ぶ近所の人々、テレビを前にして顔中が歓喜に溢れている。

今の私達がこんな表情を示すのはどんなシチュエーションだろうと、スクリーンを観ながら考えた。
幸か不幸か、私たちは物に溢れた時代に生きている。


また、娘は物心つく頃には自室テレビもあり、クーラーまで付いている。
そんな、我が家はさほど裕福な家庭ではないがキッチンには大型の冷蔵庫があり、全自動の洗濯機も備わっている。
それら暮らしに利便性と余裕をもたらす機器に、なんのありがたさも、不思議感を覚えない自分が、スクリーンの中の人々に嫉妬に似た感情を抱いている。



冷蔵庫に顔を突っ込み大はしゃぎする鈴木モータースのお母さんの零れるような笑顔がちょっと羨ましい。
その笑顔は、これまでの家事の重圧から開放された歓びに、満ち溢れていた。

科学の発展は人々に潤いを与えた。
しかし反面、デジタル化が進んだ今の私達はアナログ思考に還ろうとしている。
昭和初期の暮らしを痴呆症の治療に取り入れている老健施設もある。
人は急激なデジタル化には心が悲鳴を上げるのだろうと考える。



映画のワンシーンに雨が降る場面があった。
鈴木オートの二階の物干しからカメラが静かに雨のシーンを捉えていた。
アスファルトに舗装されていない地面は優しく雨音を吸収していて、その一瞬、スクリーンが静まり返った。

これからの科学技術はどのように発展していくのか、私の想像力では覚束ない。
けれど、デジタルとアナログがうまく調和した社会、デジタルの便利さと手作りの暮らしを慈しむ。

そのバランスがとれたとき、真の豊かな社会といえるのではないかと、思う。





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