老いからくる不調のサインを、見逃さない

  06, 2017 10:35
許さんの怒りはおさまることなく、結局、私は子どもたちの子守としては不適格だとなり、解雇された。
今思うと、食に対する意識の低さに、自分自身も呆れる。

けれど、貧乏学生の私にはかりんとうは、安くて手っ取り早く空腹を満たしてくれる、食べ物だった。
そのときの私には、身体を造る源である、食への意識は高くはなく、むしろ考えもしていなかったと思う。

食とは、空腹を満たしさえすればいい、そんな低レベルの自分だった。

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許さんの怒りに恐れをなしたものの、そのご家庭の教育に反したことをしたのだから、解雇は当然だと思った。

子どもたちに、「サヨナラ」を言う日、奥様の恵玲さんが、忙しいスケジュールを割いて、私を待っていてくれた。
それは思いがけなく、とても嬉しかった。

「 女は特に、身体を冷やす食べ物を多食してはいけない、砂糖はその一番の原因になるのよ 」
お別れを言いに行った私に、恵玲さんは教えてくれた。


それから今日に至るまで、学校を卒え就寝もし、
さらに結婚をして子どもも授かった。


その平凡な人生の大半に渡り、私の胸に、
恵玲さんのあのときの言葉が浮かんだりすることは、たったの一度もなかった。

ところが、一昨年の相次ぐ身体の不調、いわゆる未病状態に陥った私の心に、
初めて恵玲さんのあのときの言葉が届いた。

西洋医学では、病に罹って初めて、治療をする。


身体の老いは病ではない。
けれど、歳を重ねる度ごとに身体を襲う不調。

私は、数年前からウール製のセーターが着られなくなった。
肌に直接、あのチクチクが触れると湿疹が出来てしまう。

それ以外にも、ようく考えてみると身体が変わったことに気づかされる。

では、その度に病院を受診し、やれ検査、あるいは薬とするのか。
老いは病ではないのだから、病院を受診する前に自分の、人生を振り返る必要があるのではないか。


夏にバテてしまう私は、かなりの冷え性で汗ダラダラなのに、冷房は苦手。
許さん一家と過ごした一年半の間、
恵玲さんからは、女は冷えてはいけない、と、事あるごとに教えてもらった。

冷え性の人は、夏バテを引き起こし、ひいては熱中症になりやすい。

お国柄の違いは、確かにある。
けれど、恵玲さんの言わんとすることを、自分の老いを見つめることで理解できた。


本格的な病に至る前、まだ未病の段階で留めるようにしなさい。
そういうことだったのではないだろうか。



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