癌検診って、【 早期発見すると生存の確率が上がるのだろうか 】

  14, 2017 07:00
最近、芸能界の人が相次いで癌でお亡くなりになられ、やっぱり癌は怖いなと思う。
癌は、本当に早期発見すると助かるのだろうか。


私の父方の伯母が六十歳で癌で亡くなった。
それからもう、三十三年が過ぎた。
伯母は当時では珍しく、定期的に人間ドックで検査を受けていた。

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癌は、その定期人間ドックを受けた数ヶ月後のこと。
右側上の歯茎に、白いイボのような大きさのデキモノが出来ていて、歯にあたって気持ち悪いと、たまたま遊びに行っていた私に伯母が言った。

伯母は、長期の旅行を計画していて、嬉しそうに、旅支度をしていた。
そのときは、その小さなイボのようなものに、おかしいなんて思わなかった。



次に伯母に会ったのは、3カ月ほどしてから。
旅のお土産を取りに来なさいと伯母から連絡があり、私が行くことになった。

数ヶ月ぶりに見る伯母は、心無しか、やつれたように見える。
聞けば、歯茎のデキモノが大きくなってしまい、喋るのも一苦労だと言うのだ。

言いながら伯母は私にデキモノを見せようと口を開けた。


あぁ・・・・・・、そこにあったのは、もうイボではなく、真っ赤に熟したイチゴ状のデキモノ。
それは、伯母の口内で化け物のように見えて、私の目にも異常なモノだと写った。
すぐさま、東京に嫁いでいる伯母の娘、従姉に電話で、歯茎のデキモノの様子を話し、今から病院に行くからと伝えた。
悪い予感、どうしょう、どうしたらいいのだろう、ひどくむな騒ぎがして、心臓がドキドキする。


病院に着くと、医師は伯母の口内を一目見るなり、眉間に皺を寄せた。
そして、デキモノの一部を大学病院に送りますといいながら生検というのか、組織の一部を切除した。


大学病院からの診断結果は、歯肉癌、聞いたこともない病名、しかも癌、みんなが狼狽える。
タバコも吸わない、お酒も一滴も呑まない伯母が、よりにもよって癌と診断されるとは。

大学病院の部屋が空き次第、すぐに手術をするとの説明を受けた

二週間後、伯母は入院した。
手術では、歯茎にできた癌なのに、子宮もとった。
歯肉癌の場合、子宮に転移する確率が非常に高いと、従姉妹たちは、医師から前以て説明を受けていた。


それが五月のことだった。

そして伯母は、その年の年の暮れに自宅で吐血し、意識不明の状態で廊下に倒れていた。
お節料理を届けに行った母が発見したのだ。

吐血は、癌が肺へ転移したというサインだった。
結局、意識が戻らないまま、伯母は翌、元旦二日に、生涯の幕を閉じた。

癌が判明してから一年も持たなかったことになる。

もし、伯母の癌をイボの段階で手術をしても、助からなかっただろうと、医師から私たちは告げられた。

何故、伯母は癌になったのだろう。
タバコもお酒も飲まない伯母だったけど、伯父のことで、大きなストレスを長期に渡り抱えていた。

人間ドックを定期的に受けても、早期発見しても、助からなかった伯母の癌。
癌には、助かるものと助からないものと、2種類あるのだろうか。

伯母のことを思うと、癌検診を受ける意味などあるのだろうかと、思ってしまうのだ。

寧ろ、検診に頼らずに、癌にならない生活を心がけること。
日々、刻々、私たちの体内で癌化する細胞を、芽のうちにやっつけてしまうような、日々の過ごし方が大切なのではないだろうか。

と、そんなことを思ってしまう自分がいる一方で、もし癌になってしまったら、もっと早くに検診を受けるべきだった、と悔いを残すような気もする。



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