category: ・ゆりかごの歌  1/4

夢で逢えた母

No image

真夜中に夢を見て目が覚めた。いつもなら、まだもう少し寝ようと思う時間だった。けれど、夢があまりに鮮明すぎて、もう眠れない。夢の中の母は、うんと若く、私が知らない時代の人だった。父と結婚する前の、前髪をまっすぐに額に垂らした、初々しさが残っているころ。母は七十七歳で死んでしまった。今も生存しているとしたら、八十八歳の米寿を祝っていたのに。父が早くに死んでしまったから、私たち娘は母には長生きしてほしい...

  •  -
  •  -

赤レンガの建造物に、心惹かれるのは

私の母は若い頃、大阪府下の紡績工場で働いていた。そこはいまも、現役工場として現存している。小さなころのこと。私は母に手を引かれて、この工場横の母の友人宅に遊びに来ていた、という古い記憶がある。いつもは忙しい母を、私だけが独占している嬉しさと、赤レンガづくりの工場路地裏のその家の古めかしさと、そして母の最大級の笑顔が、小さな私の胸いっぱいに、歓びとして刻まれた。赤レンガづくりの建物をみると、胸がなん...

  •  -
  •  -

末期癌の痛みに比べたら、私の痛みなど取るに足らない

No image

ストレートネックによる首の痛みが、またぶり返してきた。スマホやパソコンなどを使う時間を減らし、首体操もし、机などに俯く作業をするときはタイマーをセットして、長時間にならないようにと、この半年ほど自分なりに努力してきたのに。昨夜は、ロキソニン湿布をしても痛みは、 声をあげるくらい凄まじい。本を右手で持って読もうとしてもできない。このところ、少し無理をし過ぎたのだろうと思う。昨夜は結局、朝までまんじり...

  •  -
  •  -

【 私が目立つことが苦手になった 】、トラウマかもしれない

No image

成りたい自分になる、そのてっとり早いことは、ファッションで自分を表現するのが、一番の方法かもしれない。カジュアルにしろ、ドレッシーにしろ、最近の若い人たちは、マイスタイルを確立しているなぁと、羨望の眼差しで見てしまう。何より、私が若いころと比べて、格段にスタイルがよくなった。小学生の女子児童の後姿などを見ていると、かなり八頭身に近い子がいる。膝下からまっすぐに、スラッと伸びた足、細い手首足首、そし...

  •  -
  •  -

華やか小学生は、艶やかな熟女になっていた

No image

私が小学校のころのこと、東京から、めぐみちゃんという子が転校してきた。東京から引っ越してくるということで、隣近所のおばさんたちは、未だ見ぬ、めぐみちゃんのお母さんに戦々恐々としていた。泉州は、どういうわけか、東京コンプレックスが余所の大阪より強い傾向にある。東京から引っ越してくるというだけで、お金持ち、頭がいい、あるいはファッショナブルな人、と思われがちなのだ。東京というだけで、なにか反発心もあり...

  •  -
  •  -