category: 小さな話に画をそえて  1/1

私のこころの、原風景

朝まで付けっ放しだった冷房が要らなくなり、ほんの少し朝夕が過ごしやすくなったこんな頃。私の心には、遥か昔、母が着物襷がけで稲を植えるシーンが必ずでてくる。実家は、農家ではなかったけれど、自分の家の食を賄う野菜や米は農家出身の母の手で作られていた。町にある家から田や畑に行くのには、少々歩かなければならなかった。線路を超えて、遥か向こうの山並みがほんの近くに見える、その地に田畑があった。農事の合間に、...

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夏の愉しみ、冷たい卵アイスの想い出

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私が小さなころは、町にはエアコンも普及していないから、夏に涼しさを求めるにはうちわや扇風機を使うしかなかった。そのころは、家々は少しでも暑い夏を快適に過ごそうと、障子を夏用の隙間があいたスノコのようになっているものに変える。さらに、縁側にあるガラス戸も、夏仕様に変わる。そうして、裏庭には大抵ある池は泥やゴミを浚い、綺麗な水が流れるようにしていた。 町中が大掃除をし、夏休みに入ったばかりの子どもたち...

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